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セガフェスで「復活してほしいセガの作品」の第1位にサクラ大戦が選ばれていたことについて

2016年11月19日から20日にかけて行われた「セガフェス」と呼ばれるイベントで、「心に残るセガの作品」、「心に残るセガのキャラクター」、「復活してほしいセガの作品」の3つの部門のアンケートが行われ、そのうちの作品部門と、復活作品部門の2つで、「サクラ大戦」が1位に選ばれたそうです。

このサイトでサクラ大戦について語ったことは一度もなかったと思いますが、サイトのヘッダー画像にずっとサクラ大戦関係のものを表示させているぐらいには思い入れがあるので感想を書きます。

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2016年11月現在の当サイトのヘッダー画像とレイアウト。今後変更される可能性もあるのでキャプチャしておきます。

サクラ大戦が復活してほしいか

サクラ大戦の復活の是非について一言言いたくて筆を執った次第なので、まず結論から書くと、復活してほしくないですね。

サクラ大戦の思い出

サクラ大戦は、セガサターンというゲーム機で1996年に第1作目が発売された歴史のあるシリーズです。人によっては20世紀の頃からファンを続けているという方もいると思いますが、自分のサクラ大戦歴は相当浅く、このシリーズに興味を持ったのはiTunesに登録してあるサクラ大戦音楽のタイムスタンプを見る限り2014年からです。

順序立てて説明すると、ネットで「せがた三四郎」のCMを見る。せがた三四郎のテーマの入った「セガコン Vol.2」というCDを買う。そのCDに収録されていた「サクラ大戦」の音楽を聴く。そのあとCDを買ったり、ドリームキャストというゲーム機やゲームソフトを買ったり。こういう変わった入り方でした。ちなみにゲーム本編はいまだに積んでいますね。ドリームキャストを積んでいるので、積みゲーならぬ、積みゲーム機です。

サクラ大戦が復活してほしくない理由

簡潔にまとめるなら、この時代にサクラ大戦が復活しても、往年のサクラ大戦とは異なる名前だけ同じ別物になることが容易に想像できるからです。

現実的に考えると、サクラ大戦というIPのキャラクターコンテンツを利用して、スマートフォン向けのガチャ課金ギャンブルアプリ(also known as ソーシャルゲーム)という集金システムに、既存の人気キャラクターを当て込んでいくという形態になるのが関の山でしょう。

セガがドリームキャスト2という新型ゲーム機を開発して、その看板タイトルとして新生サクラ大戦もしくはサクラ大戦6を制作するというなら、たいへん素晴らしいことなので応援したいですが、それはたとえ天地がひっくり返ったとしても有り得ないでしょう。

かつて2008年にPS3で発売された「戦場のヴァルキュリア」というゲームがありました。「戦場のヴァルキュリア」は開発者のガッツをひしひしと感じられる高品質かつ挑戦的なゲームだったので、全く知らないゲームでしたが発売日に限定版を買いました。

あとになってから知りましたが、「サクラ大戦」と「戦場のヴァルキュリア」は開発者が重複しているそうです。もともとサクラ大戦は、「セガ」と「レッド・エンタテインメント」という2社による共同制作という形で開発されていましたが、そのセガ側の人員だけを引き継いで開発されたのが「戦場のヴァルキュリア」で、サクラ大戦のセガとしての精神的後継作だったと言えます。またシミュレーションゲームとして正統進化した次世代版「サクラ大戦」でもありました。思い返してみると、両作には、日本のアニメ表現と親和性の高いトゥーンシェードのグラフィックス、ターンベースのシミュレーションゲームといった共通点がありました。どちらも20世紀前半の近代を舞台にしていることや、多少のミリタリー要素を含むこと、ヒロインを主題に持ってきていることなど、共通点を探せば枚挙に暇がありません。

そんな「サクラ大戦」の精神的後継作である「戦場のヴァルキュリア」がどうなったかといえば、当時のハイエンドゲーム機であるPS3で発売された初代作から一転して、本編第2作目からは携帯ゲーム機であるPSPに移行しました。同社の「龍が如く」シリーズで例えるなら、本編の続編が存在せず、PSP向け龍が如くの「クロヒョウ」シリーズしか発売されていない状態です。最後には唯一残ったキャラクターコンテンツとしてのブランド価値を償却すると言わんばかりのスマートフォン向けアプリ化でした。現在もブランドとしては生き残っているそうですが、第1作目を開発した志のある開発者がフランチャイズをハンドルできている状態とは到底思えません。

「サクラ大戦」と「戦場のヴァルキュリア」は近縁のゲームであることを考えると、「もしサクラ大戦が現代に復活したら」というシミュレーションが、既に「戦場のヴァルキュリア」というコンテンツを通して、実態を持ってシミュレートされています。だから、サクラ大戦の復活を望むわけなんてないんです。

それでも

ドリームキャストやそのゲームソフトを購入したものの積んでいる状態を考えると、サクラ大戦の旧作のアーカイブ化はしてほしいです。

サクラ大戦は一時代を築いた素晴らしいコンテンツですが、現状だとゲーム機という縛りに繋がれていずれ消え果てていく運命なので、興味を持った人があまり労力を使わず入っていけるだけの入り口は残しておいてほしいと思います。最新のゲーム機でのHDリマスター、そこまで行かなくても旧作のエミュレーションによるアーカイブ化といった方法で、簡単に旧作のコンテンツに触れられる状態にしておいてもらいたいです。サクラ大戦シリーズは以前にPC版も発売されたそうですが、そのPC版のパッケージはプレミア化して入手できないので、個人的には最新のOS向けに最適化してSteamのような場所でダウンロード販売してもらいたいですね。PSストアなどでドリームキャスト用ゲームをアーカイブ化するでも構いませんけど。

でも新作はいらないです。例えるなら墓穴から死体を引き摺り出して化粧させて表に出すようなものではないかと思うので、静かに眠っていてもらいたいです。人は死んでも、思い出のなかで生き続けられます。

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「真宮寺さくら」という古き良き大和撫子のことと、「サクラ大戦」という大和魂を持ったゲームのことを、これからも決して忘れることはないだろう。まだゲームはプレイしていないが。

なぜサクラ大戦は特別なゲームだったのか

大正ロマンをテーマにした世界観、歌謡をメインに持ってきたコンテンツ展開、確かに魂を持ったと感じられるキャラクターたち。特筆すべきものはいくつもありますが、サクラ大戦が特別たらしめていたものは、セガが「セガサターン」や「ドリームキャスト」というゲーム機を開発して、その看板としてサクラ大戦を掲げていた熱量から生じています。いろいろなものが渾然一体となって、なにかとてつもなくすごいものを作り出そうという、うねりのようなものがサクラ大戦というコンテンツを特別なゲームへと押し上げていたのです。ドリームキャストというゲーム機のコンセプトを考えるなら、サクラ大戦には夢が詰まっていたということです。

その夢の依り代となったのが、「真宮寺さくら」や「エリカ・フォンティーヌ」というキャラクターであり、「檄!帝国歌撃団」という歌謡曲でありました。その依り代だけが復活して、例えばスマートフォンでガチャ課金して入手する薄っぺらいデジタルカードになったとしても何の意味もありません。

良い機会なのでそろそろサクラ大戦を終わらせようかと考える

わざわざドリームキャストを買っておきながら、サクラ大戦をプレイしていないのは、ドリームキャストをディスプレイに接続したりして環境を構築するのが面倒だからという理由が第一ですが他にも理由はあります。サクラ大戦の音楽や断片的な映像や画像から、自分でサクラ大戦の世界を想像するだけでも結構楽しめるからです。知らない状態だからこそ、そこには無限の可能性があり、世界は限界なく広がっています。実際にゲームをプレイしてしまうと、朧気に漂っていた世界は確固たるものとして確定してしまい、そして閉じて終わっていきます。

それでも、つい最近マスエフェクト3というゲームをクリアしまして少し考えが変わりました。マスエフェクトシリーズは三部作であり、1と2を計6周したにも関わらず完結編の3を4年くらい積んでいました。やっぱり何事も基本となる部分は終わらせて、そのうえで考えることは考えるべきだなと思うようになりました。

Mass Effect 3 マスエフェクト3 レビュー

プレイするなら初期型PS3でPS2版の1リメイク、5とプレイして、そのあとドリームキャストで2、3、4でしょうか。1リメイクは改変された部分が多少不評のようですが、その時代のゲームは年を追うごとにとてつもないスピードで進化していたので、新しいバージョンの方がいいだろうと考えています。

最後に

サクラ大戦が復活するなら、PS4やXbox Oneといったハイエンドゲーム機で新生サクラ大戦をプレイできたらと思いますが、まあありえないでしょうね。現代という時代にフィットさせようとすると、サクラ大戦は同じ形では存在できないと思うので、キャラクターも世界観も全て新しく一新してほしいですね。それだと何かおかしなものが出てきても、これはサクラ大戦とは関係ないものだと割り切れますから。まあ既にキャラクターコンテンツとしてしか残っていないと思われるので、既存キャラクターを使わないというのもありえないでしょうけど。

つまるところ、やっぱり復活しないほうがいいということです。